【実践レポート】昇降テーブル、いよいよ試作へ!精度と工夫で仕組みが見えてきた!!!
更新:2025.07.15
7月14日、弘前工業高校機械科の生徒さん達とも共同プロジェクト実践第4回目が、ベースオブ津軽にて「高さ可変式鉄製テーブル(フリーUP・DNデスク)」の実践作業に取り組みました。
今回の目的は、これまで考えてきた昇降機構のアイデアをもとに、実際に部品を組み合わせて構造の試作を行うこと。前回までに使用する歯車やねじ付きの棒、ナットなどを機械から取り外して準備していたパーツを活用し、ハンドルの回転でテーブルの脚が上下する仕組みを確認しました。
■ 試作で直面した課題と工夫
実際に部品を組み合わせていく中で、歯車同士がなかなかうまく噛み合わない場面もありました。ハンドルを力いっぱい回す必要があるなど、試行錯誤が続きましたが、最終的には溶接によって部品同士を固定し、全体の動きが安定する構造が見えてきました。

また、水平器を使って「テーブルが水平に上下するかどうか」もチェックし、実用的な精度を意識した作業にも挑戦。精密さが求められる機構のため、1mm単位での寸法確認なども随所に見られました。
■ 学校での次工程は「部品づくり」へ
次回以降、いよいよ本製作に入ります。生徒さんたちは、夏休み中に学校に集まり、必要な部品の製作に取りかかる予定です。
部品製作では、旋盤やフライス盤といった工作機械を使い、ピニオンギア用のシャフトや、ねじ付きの長い棒の削り作業に挑戦します。
以下が主な製作項目です:
- 歯車を取り付けるための棒の製作
- 長ネジの切削と加工
- シャフトの加工と歯車の固定位置決め
- 角パイプに入る部材の調整と切断
■ 技術を肌で学ぶ現場体験
現場では、職人の「治具の使い方」「テコの原理」「寸法の取り方」など、学校ではなかなか学べない工夫や知識も目の当たりにし、生徒たちは「すげー!」「こうやるのか!」と感動しながら作業に取り組んでいました。
職人の技術が“カタチになる瞬間“に立ち会うこのプロジェクト。ものづくりの面白さと難しさを、身をもって体験できる貴重な時間となっています。
次回はいよいよ、第一号本番モデルの完成を目指します。細かい仕上げや動作確認を重ねながら、「高さを自在に変えられる」実用的な鉄製テーブルの完成へと近づいていきます。
引き続き、応援よろしくお願いいたします!





