IRON PLANET Base of Tsugaru

✴︎半年間のものづくり、その集大成✴︎

この日は、弘前工業高校 機械科との共同制作、最後の作業日でした。
約半年以上にわたって取り組んできたプロジェクトも、いよいよ最終仕上げです。

この日、テーブルに取り付けられた天板は特別なものでした。
生徒たちと職人が一緒に過ごした時間、その様子を写した写真をレジンで閉じ込めた天板。
こちらは弊社社長が制作したものです。

完成した天板を見た生徒たちは、
「すげー!」
と、目を輝かせながら声を上げていました。
それまで自分たちが作ってきた鉄の構造に、“物語”が宿った瞬間でした。

最終調整では、細かな修正作業が続きました。
チェーンがわずかに垂直になっていなかったため、ハンドルの軸受(ベアリング部分)を約5ミリずらし、まっすぐになるよう位置を調整。
また、天板が最後までしっかり下がるよう、ハンドル横の軸を約1センチカットしました。

グラインダーで溶接部分を削り、計測し、再度溶接。
何度も確認しながら、確実に仕上げていきます。

最終組み立ての際、ハンドルを回すと以前よりも少し重く、
「…あれ?」
と一瞬、場が静まりました。

そのとき彰が、
「チェーンも、遊びがないとだめなんだよ」
と一言。
歯車の位置を微調整すると、ハンドルは再びスムーズに回り始めました。

生徒たちは、その様子を真剣な表情で見つめながら、
“教科書には載っていない答え”を、目の前で学んでいました。

最後に天板を中心にビス留めし、完成。
天板は横に広げられる仕様になっており、彰が細工を施し、ストッパーも取り付けました。

すべての作業が終わったあと、生徒一人ひとりから今回の実習について感想をもらいました。
・職人のアイデアと技術に毎回驚いたこと
・授業では知ることのできない現場の工夫を間近で見られたこと
・先を見据えて工程を組み立てる大切さを学んだこと
・溶接技術が、始めた頃と比べて大きく成長したこと

それぞれが、自分の言葉で語ってくれました。
「ちゃんと成長できた」
その実感が、表情からも伝わってきました。

また、生徒たちから師匠の彰さんへ、感謝の言葉もありました。
技術だけでなく、ものづくりに向き合う姿勢そのものが、確かに受け継がれていった時間だったと思います。

このプロジェクトは、
“鉄のテーブルを作ること”が目的ではありませんでした。

人と人が並び、考え、手を動かし、失敗し、直し、完成させる。
その過程こそが、何よりの成果だったと感じています。

次は、発表の場へ。
生徒たちが自分たちの手で作り上げたこの作品が、どんなふうに語られるのか。
とても楽しみです。

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